WORKS

“Concrete Nest”

2025.07.13

今週末よりとても楽しみにしていた展示が始まります。

展示初日の18日(金)には作家を交えてのささやかなレセプションパーティを予定しております。どなた様でもご来場頂けますので是非この機会ご来場下さい。

Sakie Takasu Solo Exhibition
“Concrete Nest”

2025.7.18(Fri)-8.16(Sat)
Open 12:00-18:00
Closed on Sundays Mondays
*7/20(sun)7/21(mon)はOPEN!

Reception party 7/18(fri) 18:00-21:00

“椅子になりそこねた椅子”
陶器でイスをつくりました、座りにくいガーデンスツール。ここ東京ではむき出しの土が少ないので、埃や雑草の種子が棲みつける余剰として、座るには必要のない穴やしかけをつけています。陶器は多孔質なため微生物や水が入り込みとどまり、外に置いた瞬間から制御不能がはじまり、放っておけばそのうちなにかが棲みつきます。

土はとても面白い物質です。
柔らかいのに、800度以上の熱で焼かれ、元の物質には戻れない、不可逆な人工物でありながら、次のアクションへの予感を感じさせます。
室内にしまい込まず、ベランダ、庭、道路のはじっこに居座る陶器は、もとの作為をこえ、用途がかわっても何食わぬ顔でそこにいる図太さにも愛着が湧きます。

高須咲恵| @jango_sakie
東京生まれ。
東京を拠点に活動。

主に陶芸を起点に制作。陶芸は人類が最初に生み出した不可逆な人工物であり、そこに街の記録や人のふるまいが滲む断片を見ている。2012年よりアートコレクティブ「SIDE CORE」として都市や公共空間に関わるプロジェクトを展開。近年は個人制作にも注力し、インフラや街中の構造物を、人の行動と制度のあいだに立ち上がるソフトな彫刻として捉えている。